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★ 仮面の宝庫〜Strage of Masks〜★

 このページには、VNIやインターネットに関する私的な考察を綴っていく予定です。
 掲載順はアトランダムに。

 項目ごとに口調や文体がコロコロ変わっても、気にしないで下さい。

(無題) /

「匿名」について考える(3) / 「匿名」について考える(2) / 「匿名」について考える(1) / 受け継がれる魂 / 永遠に美しく……? / 無より生じ、無に還るもの / シスプリVNI運営者への、?個の質問 β版

▼過去ログはこちら▼
拾さんの提案を受け入れて、カテゴリ別・時系列順に並べ替えました)

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 (2004/02/02)

 はてなアンテナ、今月から201件以降の追加登録が有料オプションに……。
 システム変更前で既に200件を突破していたので、運営方法に関して考え中です。。。閉鎖サイトの扱いとか、色々と。

 気が向いたら、ID「virtual-netidol」にカンパして下さるとありがたいです。


 ■「匿名」について考える(3)〜コテハンという逆説〜(2003/09/13)

 今回は2ch型匿名掲示板における「コテハン」の話。
 スレが荒れる時には、コテハンや粘着の絡んでいるケースが多いわけですが……?

 コテハン=固定ハンドル。名無しではない存在。
 一般のWebサイトならともかく、そもそも「匿名」を基本とする2chに、なぜコテハンが少なからず存在するのか? まずは基本から考えてみましょう。

 2chにおけるコテハンは、主として2つのタイプに分類されます。
 名無しが必要に応じてHNを名乗りはじめた「後天的コテハン」と、最初からHNを持った状態でスレに参入する「先天的コテハン」です。

 「後天的コテハン」は、議論が続くスレやSS投稿スレなど、同じメンツが継続して発言する際に名無しでは不都合が生じるため、便宜的にHNを保有することによって誕生します。
 この前の段階としては、そのスレにおける自分のレス番をHN代わりに用いた「数字固定」や「トリップ固定」が存在します。たとえば自分の場合、某スレの「40」とか「157」を名乗っていたことがありました。
 なぜHNやトリップをつける必要が生じるかといえば、一つには議論において発言者を識別し、立場や論旨に一貫性を持たせるため。もう一つは騙りを防ぐためです。強制IDが導入されている板では意義が薄いかもしれませんが。

 一方、「先天的コテハン」とは、他のスレや板で使っていたHNを初投稿のスレにも持ち込んだり、外部サイトで名乗っているHNを2chでもそのまま使うような場合を意味します。流れ的に、あるスレで「後天的コテハン」として生じたHNを別のスレでは「先天的コテハン」として使うようなケースもあります。

 卵が先か鶏が先かという議論は置くとして……、コテハンは良くも悪くも目立つ存在です。
 前述したように、「後天的コテハン」はスレの中で発言頻度が高いからこそコテを名乗るわけですし、また先天・後天に関わらず、コテハンの発言には個性(キャラ)が宿りがちでもあるからです。
 自然、そのコテにはシンパやファンがついたり、あるいは逆に「ウザい」と言われて疎まれたり叩き・煽りの対象になったりと、注目されてしまうケースが生じます。

 スレが荒れる原因は多岐に渡り、決してコテハンが全ての元凶だというわけじゃないんですが……、それでもコテハンがらみのトラブルは根が深く尾を引きやすいことは否定できません。なぜでしょうか?
 一つは、コテハン自身が問題行動を起こすケースがあるため。先天的コテハンには自己顕示欲や我の強い人が少なからず存在し、軽率な発言も目立ちやすいものです。また、悪気はなくともコテがスレを仕切りがちになって名無しが発言しづらくなったり、コテハン同士が「馴れ合い」に陥ったりしやすく、疎外感を感じた名無しから批難を浴びることもあります。
 こうしたケースの中には、「その必然性が薄いにも関わらずコテハンを名乗ること自体が潜在的なトラブルの種になる」場合もあります。例えば、複数のキャラ(仮にA〜Zとします)が登場する萌え作品で、「A萌え」というHNの人がBスレへ書き込む場合とか。別に名無しで書いても変わらないはずなのに、わざわざ別のキャラに萌えてることを標榜する名前で乗りこまなくてもええやろ?とか、自分も首を傾げてしまうんですが。
 もう一つは、コテハンへの恨みを抱いた荒らし(粘着)が、スレや板を越えて他所にも騒ぎを飛び火させる危険があるため。
 私的な例になりますが、自分は以前、ギャルゲー板のシスプリ姉スレにSSを投下したところ、同じネタをゲームサロン板の闇可憐スレに転載してほしいと紹介されたことがあります。
 それがきっかけで闇可憐スレにも投稿するようになったんですが……、闇可憐スレに取りついていた粘着荒らしを姉スレにも呼びこんでしまう結果になってしまいました。更に粘着の一部は、18禁シスプリスレにまで乗り込んできたようです。自分にも責任の一端はあるので申し訳なく思っています。

 ともあれ、コテハンには相応のリスクと責任が伴うため、過度の馴れ合いや不用意な言動は慎むべきということで。
 また、スレの趣旨という「話題」よりも、コテという「人」の要素が過度に突出してしまうことが、荒れる原因の一つである……と、ひとまず結論づけておきます。「自分に注目してほしい」という欲求は、匿名掲示板では程々にしておいた方が良いと、個人的には思います。


 ■「匿名」について考える(2)(2003/09/05)

 いきなり腰砕けな話になっちゃいますが、元ネタの「名誉と自力救済、そして法」で提示されたような「匿名の悪意による弊害」問題に対して、当サイトでは法的・技術的な「解決策」を提示できません。
 ネットワーカーのプライバシーを侵すことなく悪用だけを防げるような妙案があれば教えてほしい、というのが正直な気持ちなので、そこんとこは専門家の人たちに丸投げします。
 うちで扱うのは、どちらかといえば観念的というか道徳的というか、要するに「モラル」の話です。あと、主に金銭が絡まない趣味レベルでのネットワーク利用に関する話題が中心になることを、予め宣言しておきます。

 さて、今回は「ネットにおける『匿名』の定義と功罪」について。

 カタリベは議論厨ではあるものの、意図的に荒らし行為を働いた経験がないので、あくまで推測の範疇でしか語れないのですが……、こんなことを考えてみました。

「現在のネットのシステムが”匿名”の利用者に対して有利なのは事実。
 でも、そもそも何故、ネット上では匿名が好まれるのだろう?
 どうして匿名になると悪さを働く人が多いんだろう?

 こうした疑問を解くために、まず「匿名」を定義しなおしてみましょう。

☆「HN(ハンドル)型の匿名」と「名無し型の匿名」

 ネット上における「匿名」には、2つのタイプが存在します。

 一つは、オフラインにおける個人情報を隠蔽するために架空の名前(ハンドル)を使う場合。
 ネット上で商業活動を展開する場合などは別として、個人サイトでは運営者や訪問者が個人情報を公表することは原則的にタブーとされています。インターネットは全世界に対して公開されるものであり、どこの誰に個人情報を悪用されるか分からないからです。
 もちろんネットを通じて個人的な友好関係や交流が生まれるケースも多々ありますが、それらは普通、メールやオフ会など第三者が関与しない場で行われることになります。
 また、ハンドルが保護するプライバシーは、個人情報だけではありません。身近な人間……家族やクラスメイトや職場の同僚など……には話せないような隠れた趣味を満喫し、同好の仲間と巡り逢うためにHNを使用する人も多いでしょう。というか、オタク系・アダルト系のサイトが及ぼした計り知れない影響は、今更語るまでもありません。
 現実レベルでの自己防衛手段として生み出された「HN(ハンドル)型の匿名」が、ネットにおける匿名主義の基礎となっているわけです。

 もう一つは、オンラインで使っているHNをも伏せた「名無し」
 この概念は「2ちゃんねる」や、そこから派生した個人用の匿名掲示板と共に、広く普及しました。それ以前にも個人サイトに対して一見さんが「通りすがり」といった捨てハン(使い捨てのHN)で書き込むケースは存在しましたが、「名無し」が多用されるようになったのは、やはり2ch以降です。
 「名無し」の原則的な特徴とメリットは、まず第一に発言者の身元が他人には分からないこと。「HNと同じじゃないか?」と言われそうですが違います。ネット上でのHNからも切り離されていることが重要なのです。
 実社会からの束縛を嫌って生まれたHNは、それゆえにネット上で大きな影響力を振るうことがあります。サイトの管理人や常連が持つ「名前」や立場は、時として自由な発言を妨げることもあります。
 第二に挙げられる特徴は、発言者も読み手も、その「名前」に囚われることなく、書き込みの内容自体を先入観抜きに評価できること。相手が権威的な存在だからといって過度に持ち上げたり、逆に偏見を持って相手の主張もろくすっぽ聞かず罵倒したり……というように、本題とは無関係な要素に議論を妨げられることが、通常よりも少なくなるはずなのです。

 ……身勝手だと思われるかもしれませんが、話ついでに。
 趣味系・ネタ系のサイトを運営している者にとって、時として善意の来訪者や他サイトとの交流が「重荷」になることがあります。来訪者が増えれば増えるほど「馴れ合い」的な話の占めるウェイトが増し、盛り上がってるはずなんだけど初期の魅力や活気を失っていく……という具合に。
 また、これは「名無し型」ではなく「HN型匿名」の憂慮すべき点なんですが、趣味系・ネタ系として始まったはずの個人サイトがいつのまにか世間話や身の上話で埋め尽くされてしまうことはよくあります。別に他人様のサイトの運営スタイルに注文をつける気はないし、面白い日記サイトは自分も好きなんだけど、それでも魅力的な趣味系サイトだったはずの場所が普通の日記や愚痴や馴れ合いレスで埋まるにつれて「つまらなくなったなぁ」と感じてしまうことは、正直言うと少なくなかったりします。ぶっちゃけ、面白いサイトとそうでないサイトの違いは「来てくれた人に楽しんでもらおう」と思ってサイトを運営するか、それとも「自分に注目してほしい」と思うかの差だと思いますけど。
 カタリベは割と酷薄で世間話が苦手なタイプの人間なので(苦笑)、過去に何度かそういう疲労感と閉塞感を味わって2chへ走った経験があります。

 このように、個人的な立場やプライドやしがらみに縛られることなく議論やネタそのものを吟味できることが「名無し」の魅力である……はずなのですが、現実には上手くいっていない場合も多いようです。その理由は後ほど。

 「HN型」と「名無し型」の2種類だけなら分かりやすいのですが、実際には中間的な形態も数多く存在します。
 例えば、同じ人間が訪問先に応じて複数のHNを使い分けるのはよくあることです。この場合、それぞれのHNが一貫した個性を持っているか、そしてメイン使用されるHNと同一人物であることが他人に分かる(本人が公表している、または文体・画風・IPアドレス等から客観的に特定できる)かどうかが重要になります。
 れっきとした理由があるなら別に構わないと思いますが、捨てハンによる誹謗中傷や別人を装った自作自演は迷惑だし見苦しいですよね。
 やや抽象的な言葉を使うなら「ハンドルに魂は篭っているか?」という話になるのですが、長くなりそうなので別の機会に。

 それでは、ようやく本題。
 「匿名」を基盤としたネットが、なぜ荒れやすいか?
 それは、「匿名」の意味と意義を理解していない人が多いからだと考えます。
 言い換えれば、本来なら「匿名」によって脱ぎ捨てられるはずのプライドやメンツに対する中途半端なこだわりが、ネットにおける健全な議論や活動を阻害しているのです。

 もちろん、「匿名の場では自分自身を完全に捨て去れ」などと言うつもりはありません。
 本名でもHNでも名無しでも、その人の発言には本人の人格や立場が投影されるものですし、それらを欠いた言葉は無味乾燥なものになりがちです。また、どんな状況であれ、無責任な気持ちによる発言は慎むべきだと思います。
 しかし実際には、発言自体の内容とは無関係なレベルで自分のプライドを満たそうとする人や、「責任を問われない」という匿名の意味を勘違いして、匿名ならデタラメで悪意的な発言をしても構わないと思っている人が、あまりにも多すぎる。だから荒れるんです。

 「議論に勝った」からといって「その人が全面的に正しい」というわけではないし、まして「その人が相手よりも偉い」というわけでもありません。しかし、実際にはそのように思われがちです。言い負かされた人間が「顔を潰された」と思い、相手に対して劣等感や恨みをおぼえることも珍しくないようです。
 個人サイトの運営者や掲示板常連など「名前が知れ渡った」人間同士でなら、このようにメンツを賭けた泥仕合が起こってしまう事情は(残念ながら)理解できます。しかし奇妙なことに、匿名掲示板の名無し同士でさえ、脱線しすぎて相手の人格攻撃に走るような感情的な争いが多々見られます。お互い名無しで素性など確認できるはずもないのに、「低学歴」とか「知的障害者」だとかいう言葉で見えもしない相手の「顔」を勝手に思い描き、自分より程度が低い人間だと思い込むことによってプライドを充足させる……馬鹿げた行為です。
 立場やメンツからは自由なはずの「匿名」の場で、なぜ同じ愚を繰り返さなければいけないのでしょうか?

 そんなに自分のメンツが大事なら、普通は「同じサイトや掲示板に来ている他の人間も、自分と同様にプライドを持っている。互いに尊重しあうべきだ」と考えるはずです。
 ところが、他人を比較対象としてしか考えていない人も多いのが実情。
 議論厨や風紀厨は自分の正しさを証明するために相手を激しく糾弾し、「現実的な妥協点」を拒絶することも少なくありません。
 荒らし煽りに至ってはもっと単純。他人を貶めることによって自分が偉いのだと錯覚する、歪んだ優越感の持ち主なのでしょう。

 彼らにとって、「匿名」とは何なのでしょうか?
 恐らく、「自分は傷つかずに安全な場所から一方的に相手を攻撃できる隠れ蓑」という認識なのだと思います。
 しかし、実際にはそんなことはありません。
 たとえば、名無しの荒らしが番号指定のマジレスで痛いところを突かれて逆ギレする場を見ますが、それは紛れもなく、反論されているのが他の誰でもない荒らし自身だからです。匿名であろうがなかろうが、言葉で傷つく痛みは同じなんです。
 何を当たり前のことを、と言われるかもしれませんが、要はそういうことです。
 また、しばしば「荒らす暇があったら、もっと有意義なことに時間を使え」と指摘されても、荒らしが耳を貸さないのは何故でしょうか?
 それは他のことをして有意義な時間を過ごすよりも、荒らし行為の方が(彼らにとっては)少ない労力と低リスクで自己満足できる……要するに「楽だから」です。そんなもので満たされるような安っぽい傍迷惑なプライドならドブに捨ててしまえ、と思います。

 やたらと長くなってしまいましたが、結局のところ荒らし煽りに言いたいのは
「恥を知れ」
 これだけだったりします。
 「匿名であることの意味」に無自覚な人たちは、顔だけ隠して形式的な「匿名」を演じているように見えて、実際には自分自身の人格の最も醜い部分を、恥ずかしげもなく人前に晒している……というわけです。

 こんな風に考えれば、たとえ匿名でも卑劣な行為は行えないでしょ?

 理想を言えば、法的・技術的な解決策の他にも、ここで述べたような自省的な視点をネットワーカーが身につけることによる意識向上という形で、ネット上における「匿名の弊害」を減らせたらいいのに……と思います。
 でも、今のところ現実的には難しいですね。多くの場合、趣味的なネット接続は他人が見ていない場所で行われるという現状も、「恥」の意識を植えつけにくいというか。
 学校でネットマナーを教えるという手段もあるんだろうけど、道徳の授業すら消滅してるそうだし。

 逆に、荒らしから更正した人間が過去を責められつづけるのもネットの悪弊だなぁ……と思います。あくまでも個人的には「罪を憎んで人を憎まず」の立場なので。


 ■「匿名」について考える(1)(2003/09/01)

 今回から暫くのあいだ、VNI限定ではなくネット全般に関する話題を取り上げてみます。2chの「荒らし」問題について考えていたところ、ちょうど示唆的なテキストに出会ったので。

 ちょっとデンジャラスかもしれませんが、今回紹介するのは……バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳さんの日記、「名誉と自力救済、そして法」の感想第一回目〜架空のキャラクターとは〜「名誉と自力救済、そして法」の感想第二回目〜リアル社会での匿名性〜です。
 さらにその元になった話題は「名誉と自力救済、そして法」「インターネットの法と慣習」)。

 やえさんの意見を読んでいて疑問に感じたのは、まず「匿名発言」というものをネガティヴに捉えすぎているのでは?」ということ、それから「匿名」という言葉の定義です。

 まず前者ですが、「匿名での発言」には良くも悪くも、発言者が自分の言葉に対して直接的な責任を負うことなく、自分の立場を脅かされずに意見を述べることができるという特徴があります。
 その歴史的な経緯についてはこのページでも軽く説明されていますが、たとえ発言が正しくとも、権力者に弾圧されたり他人から批難を浴びることは往々にしてあるので、やむなく「匿名」を用いるという選択もありうるわけです。

 顕著な例では選挙が挙げられます。
 投票所の入り口で「誰が投票に参加したか」はチェックされますが、それぞれの投票者がどの立候補者に投票したかは分からない(=秘密投票)仕組みになってますよね? これは民主主義の原則です。

 もちろん「自分の素性がバレなければ何をやっても構わない」という悪質な輩がいることも事実ですが、「匿名」の負の部分だけを取り上げて評価するのはいかがなものかと。

 次に「匿名」という概念の定義ですが、やえさんの

>「社会システムもそれら(※個人の特徴)を利用しての
> 匿名というものを基本的に許さないシステムになっています」

という言葉は、「匿名」というものを厳密に解釈しすぎていると思います。

 たとえば新聞への投書。もちろん本名で投稿する人もいますが、匿名希望で「××県 50歳主婦」とか「東京都 40歳サラリーマン」とか「17歳高校生」といった風に、発言者の立場を最低限に抽象化した「匿名」発言は、ネットの外でも頻繁に使われています。

 また、このあいだTVを見ていたら、小学生殺害犯の宅間被告に下された死刑判決に関して視聴者からのメールが紹介されていました。
 被告を厳しく糾弾する声が多くを締めていましたが、中には彼が犯行に至る経緯に対して理解や同情を示す声、社会の病理を指摘する声もありました。
 こうした意見は(多くの人にとっては)匿名だからこそ言えるわけで、もし投稿者の実名が公開されるようなら、犯人寄りの意見など出てこないでしょうし、逆に死刑を支持する意見も集まりにくくなることでしょう。

 この2つの例で言えるのは、厳密な意味においては、発言者は「匿名」ではないということです。
 新聞投書の場合、「匿名希望」でもハガキに本名や住所を明記する人は多いですし、TVへのメール投稿の場合、携帯からの送信であればメールアドレスから電話番号・そして契約者の個人情報を特定することは不可能ではありません(もちろん、送信者=携帯の所持者=契約者とは限らないので、発言者を確実に特定するわけにはいきませんが)。
 ですが、犯罪やテロに直接関与した者でもない限り、通常は「不穏当な匿名意見」の発言者自身が問題視され糾弾されることはありません。
 これは法によってプライバシーが保護されているから、という理由のみならず、意見を紹介する側(新聞社やTV局)も受け取る側(読者や視聴者)も、「匿名によって得られた自由な意見」の価値を認めているため、「発言者の素性は深く詮索しない」という暗黙の了解が出来あがっている、と考えられます。

 ネット社会に話を移すと、事情は少し複雑になってきます。
 そもそもの発端は「なぜネットでは実社会に比べて『匿名による悪意的な発言』が跳梁跋扈しやすいのか?」という話でした。
 たしかにネットでは捨てメアドやプロキシ、インターネットカフェからの書き込みなどで素性を隠したホンモノの匿名発言がしやすいことも事実です。
 しかし実際には、正規の契約プロバイダを通して常時接続の固定IPで、つまり個人情報が特定されうる立場から、名無しや複数HNという「仮面」をつけて多種多様な活動や荒らしを行っている人間も少なくありません

 また、逆説的に問うなら、匿名が原則であるはずの『2ちゃんねる』は、なぜ悪意的な書き込み「だけ」で埋め尽くされないのでしょうか。有益な議論を求めて『2ちゃんねる』に集まる人が多いのは、いったいなぜでしょうか?

 つまり、「匿名=個人情報が伏せられている状態」という定義だけでは、「匿名」がもたらす負の側面を説明しきれないのです。

 とりあえず反問を終えたところで一区切り。
 今後は次のような視点から、ありがちなネット論を並べたててみる予定です。

・「ネットにおける『匿名』の定義と功罪」
・「コテハンという逆説」
・「荒れるスレの分析」
・「ネットにおける『架空のキャラクター』とは」
・「『仮面』に踊らされる者たち(1) 意志を持つペルソナ」
・「『仮面』に踊らされる者たち(2) なりすまし荒らしは己の醜さに気付かない」

 ……こんな感じで。予定は未定につき、途中で端折ったり付け足したりするかもしれませんが。
 先回りして現時点での結論を書いちゃうと、最も重要なのは、匿名であれHNであれ実名であれ「自分自身が書いている」という自覚であって、その意識が希薄になって恥を忘れた者ほど荒らしに走りやすい……というような論調になります。

 でも正直なところ、匿名の悪意から身を守る具体的な手段に関しては妙案が思いつかないんですよね。困ったものです。


 受け継がれる魂(2003/08/28)

 はい、もう開き直って他力本願更新3連発目です。(笑)

 「ほぼ日刊マミむめも」(旧「ほわほわ」)さんで、過去ログ漫画のダウンロード公開が始まりました。解凍後のファイルサイズは9メガ前後になりますが、見れる人は迷わず見るべし!

 個人的なオススメ箇所は、「テキッ娘。」漫画と「火星人ノーホーム」シリーズ。
 本家「テキッ娘。」は残念ながら永遠の春休みに入ってしまいましたが、天野さんの「テキッ娘。」漫画は彼女たちの存在意義を深く掘り下げ、都市伝説に絡めたストーリー性を付与することによって、単なるオマージュには留まらない「元ネタを越えた二次創作」として見事に昇華しています。
 「火星人ノーホーム」は、日増しにエロい体になっていくコメットさんも見所だったんですけど(笑)、終盤には素直に感動。

 この2作を含めて、1日数コマ単位でオチを付けながら長期的には1本筋の通ったストーリーを確立していくという構成力、やはり尋常ではないと思います。
 パッと見だとえっちい絵が満載で脳天気なギャグやってて何も考えずに笑えるみたいな肩肘張らない感覚で楽しめるサイトのように思えるけど、その根底にはWebサイトの在り方に対する深い洞察と拘りがあって、だけどそれを意識させすぎた「お堅い」サイトになることもない。……こんな絶妙なバランス感覚の背後には、それこそまるで時間の流れを一巡してきたような、「悟り」に近いものすら感じられたりするのです。

 ……なんかベタ褒めになっちゃいましたが、これからも応援してます。


 永遠に美しく……?(2003/08/26)

 超久々の更新なのに、またしても他力本願ネタです。(笑)

 「3rdMoon」さんが、夏休み研究企画”バーチャルネットアイドルの平均年齢”を発表されていました。
 年齢分布を中心とした考察、お疲れ様です♪


 無より生じ、無に還るもの(2003/04/05)

 久々の更新なのに他力本願ネタです。(笑)

 最近いちばん注目しているサイトは、「ホムンクルスに望むもの」
 僅か1か月という寿命を定められたホムンクルスのクロエが、1日ごとに投票で決められたアクションを実行する……というもの。閲覧者の意見が最も直接的な形で「ストーリー」に関与する、興味深い試みだと思います。
 前例や類似の企画も見たことはあるんですが、「ホムンクルス」の特筆すべき点は、”投票によって決定された日々のアクション”に対する、クロエ自身のシニカルな反応
 見世物のような感覚でサイトを訪れて好き勝手なことを要求している「お客様」が、逆にクロエから冷ややかな目で「観察」されている……という皮肉。

 自分は最初、ログも読まずに興味本位で「キャンプで新しい変化球を覚える」へ投票してしまったんですが……、その後で2週間分のログを読んで、あまりの申し訳なさに胸が痛くなりました。
 これからは「したいことをさせる」に全弾投下しよう!と固く誓ったものの、やはり拭えない疑問が。
 もし仮に「したいことをさせる」が実現したとしても、それは本当に彼女が望むことなんだろうか? それすら善意の押し売りにすぎないのかな……?と。
 クロエなら、どんな答えを見せてくれるんでしょうか。


 シスプリVNI運営者への、?個の質問 β版(2003/03/13追加)

 以前に見かけた『妹へ100の質問』とは視点の異なる質問を考えています。
 どの質問も、原則として「演じられたキャラクター」ではなく「演じている本人」に対するものです。
 答えることによって、その人のサイト運営に関するポリシーや版権キャラの解釈が見えてくれば……と思います。また、「シスプリ」を任意の作品名に置きかえれば、他の版権VNIにも応用できるようなものを目指しています。

 今のところ思いついたのは、こんな感じです。

  1. 最初に、演じているキャラの簡単な紹介をどうぞ。
  2. マイシスターは誰ですか?
  3. シスプリで好きなキャラを順番に並べてください。
  4. 雑誌連載、アニメ、ゲーム、同人誌などの中で、いちばん好きなシスプリはどれ?
  5. シスプリにハマったきっかけは?
  6. シスプリVNIを知ったきっかけは?
  7. シスプリVNIを始めようと決意した理由は?
  8. シスプリVNIをやっていて、良かったと思うことは?
  9. シスプリVNIをやっていて、困ったことや悩んだことは?
  10. あなたにとって、演じているキャラは、どんな性格だと思いますか?
  11. あなたにとって、演じているキャラは、シスプリの中でどんな立場にいるキャラだと思いますか?
  12. 特に似せようと意識しているのは、どんな部分?
  13. 元キャラのファンの人から大目に見てほしいと思うのは、どんな部分?
  14. 意図的にキャラを崩している部分や、自分なりにアレンジを加えた点はありますか?
  15. ずばり、あなたのサイトのセールスポイントは?
  16. サイトを運営するうえで心掛けていることや、戒めていることは?
  17. 今までの活動を振り返ってみて、反省点や改善したいと思う部分はありますか?
  18. 今まで書いてきた日記やテキストの中で、自分から見て最高だと思うものは? 1本だけ選んでください。
  19. 逆に、最低だったと思うものがあれば、1本だけ挙げてください。
  20. ホームページ作成や運営のうえで、自分が参考にしている・または影響を受けていると思うサイトや他の「お手本」(作家・タレントなど)はありますか? 差し支えがなければ教えてください。
  21. 1回の更新にかかる、平均的な所要時間を教えてください。
  22. 1日あたりの平均的なネット接続時間を教えてください。「毎日はネットを利用していない」という方は、他の単位でもOK。
  23. サイトの更新や閲覧・ネタ収集などに使っているツールで、オススメがあれば教えてください。(※これは漫画家さんにオススメの画材を尋ねるのと同じような意図で、他の人や私自身のサイト運営の参考にしようと思った設問です。)
  24. 差支えがなければ、自分が「面白い」「面白かった」と思うVNIを教えてください。シスプリ以外の版権VNIやオリジナルでもOK。また、現役かどうかも不問です。ただし、「リンク先全部」という回答は「パス」とみなします。
  25. キャラの口からは言えないような裏話やネタバレがあったら、こっそり教えてください。
  26. あなたの趣味は?
  27. あなたにとって、シスプリとは?
  28. あなたにとって、VNIとは?
  29. 今後のシスプリVNIに対する展望など。
  30. エロ許せますか?(Dr.Kさんのご質問)
  31. キャラの年齢は、どんな風にして決めましたか?
  32. ここだけの話、目標にしている・あるいはライバル視(≠敵視)しているサイトはありますか?

☆上記の質問にリストアップされていないものの中で、どうしても言いたいこと・伝えたいことがあれば、教えてください。

 ある意味、ひとつ下のコラムより物騒な内容かもしれませんが……、ひっそりとモニター回答者を募集中です。気が向いたら、ご協力お願いします。
 答えにくい質問や答えたくない質問や企業秘密も含まれるでしょうから、どれもパス可能ということで。(笑)

 また、追加の設問を思いついた方は、メールでお知らせください。気長にお待ちしています。

シスプリVNI運営者への、?個の質問 β版:回答者様へのリンクです。

 ⇒『春歌16歳(WildStyle)』運営者様の回答(03/04/04更新。お疲れ様です♪)

 ⇒『鈴凛0x10歳(16進推奨)』運営者様の回答(03/03/18更新)
 ⇒『VNSPrits』運営者様の回答
 ⇒『鈴凛0x10歳(16進推奨)』運営者様の回答
 ⇒『花穂イ為11歳(微妙』運営者様の回答
 ⇒『雛 子 07 歳 なの〜』運営者様の回答
 ⇒『四葉12歳&ワトソン』運営者様の回答
 ⇒『四葉13歳(永遠)』運営者様の回答
 ⇒『鞠絵14歳(必定)』運営者様の回答


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管理人:カタリベ (リンク及びアンリンクは、ご自由にどうぞ)


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