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★瑠韻の書架〜Ruin's Bookcase〜★(2003年9月)

 このページには、暇を見つけて読書メモを綴っていく予定です。
 紙媒体の「本」だけでなく、ネット上のテキストも含める方向で。

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 [2003/09/04]

 『神々自身』(アシモフ、ハヤカワ文庫)

 某所で紹介文を読んで興味を持ったんだけど、何というか微妙な1冊。

 平行宇宙からもたらされた「プルトニウム186」による理想のエネルギー供給システム「ポンプ」は、将来的に宇宙を破滅に導くものだった。
 その危険に気付いた二つの宇宙の住人たちは、様々な妨害を受けながら「ポンプ」停止のために奔走するが……?というストーリー。

 1章主人公の愚昧な権威への反抗、2章に登場する三位一体の異種族の生態描写、3章の月世界生活の描写……といった部分部分には惹かれるのだけれど、全編を通じたテーマである「宇宙の危機」がイマイチ切迫感に欠けるため、章ごとにチグハグな印象を受ける。
 もっとも、これは自分が現代風のキャラクター重視型小説に慣れきってしまったせいかもしれない。3章で最終的に問題を解決するのが「意外な伏兵」だったというか、1章・2章の主人公たちにも出番を与えてほしかったというか。

 何だかんだ言いつつ、本作の最大のキモは、タイトルの『神々自身』が誰のことを指し示しているのか?だと思う。その点においては納得&満足。


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