このページには、暇を見つけて読書メモを綴っていく予定です。
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……懺悔します。
今まで『ブギーポップ』の羽原健太郎を安井健太郎と間違えてました。
似ても似つかない名字なのに何故?と思ったら……「安井」は『ラグナロク』の作者だヨ!!Σ( ̄□ ̄;
『トップラン』全6冊イッキ読み。
感想:げっそり。
いや、途中までは割と面白かったんデスよ。
第一次「トップランテスト」の受験を通じて浮き彫りにされるレンの性格とか心理描写とか、「一巻の終わりクイズ」のルール設定や出題を巡る心理戦は、なかなか秀逸だったし。
途中の雑学や時事ネタは適当に読み飛ばしてたから苦にならなかったし。
(もっとも、リアルタイムの隔月ペースで読まされてたら、間違い無く途中で発狂しただろなーとは思う)しかし「一巻の終わりクイズ」が終わった途端に失速して、6巻は8割がたウンチクと時事ネタで埋め尽くされてたんで、朦朧とした意識の中「もう勘弁して下さい……」とうめきつつ獣人読み敢行。
真相部分だけ30分程度で飛ばし読みして、………………悶絶。とはいえ、「どんなヒドいオチが最後に待ってるか」を期待しながら読み進めていたことも否定できないワケで。M属性ですか、俺?
以下、微妙にネタバレかもしれないので反転表記。
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前半あたりでは、「一家全員でグルになって、レンの探偵としての資質を試しているのでは?」と予想してたんだけど……、真相はそのハルカ斜め上を駆け抜けていた。 いわくありげな貴船天使が思ったより小物で終わってしまったり、最終的にはレンよりパパさんの方が主役らしくなってしまったり……と、序盤に持たせた期待をことごとく投げっぱなしにして、まったく予想もしなかった奇々怪々な真相へご案内。 言うなれば……作者が大風呂敷を広げておきながら、畳む代わりにアタッシェケースに詰めて持ち帰ってしまったような、奇妙な読後感。 体感時間のバラつきを小説の「章」に喩えたり、一見すると行数稼ぎにしか見えないような時事ネタの羅列や無駄に長い日常描写(1巻の身支度、3巻の会食→カラオケなど)が実はトップラン計画と深く結びついていて、全6巻の『トップラン』という小説自体が「時を綴じ込める」トップラン計画を体現していたり……と、相変わらずのメタ小説的なコダワリには脱帽するのだけれど。 ここまで付き合ってきてようやく気付いたのは、「清涼院流水って、ものすごいお人好しなんじゃないの?」ってコト。
読者が一言一句余すところなく熟読してくれて、作者の含意と願意を読み取りながら何度も何度も繰り返し読み直す……。 (余談になるけど、たとえば『19ぼっくす』を本当に26通りの読み方で精読した人なんて、皆無に近いんじゃないか?と思う。もしいたらゴメンナサイ)
『トップラン』も、表面的に見れば「無駄なウンチクや時事ネタで水増ししたダメ小説」なんだけど……そういう「常識的な読み方」を逆手に取って、最終巻では「一見するとストーリーには関係ない膨大なNEWSの中から、失踪したパパさんの手掛かりを探す」というプロットが提示されたりする。 それでもトータルで言えば、残念ながら「冗長でアンバランスな怪作」と評価するしかないんだけどね……。 |
『コズミック・コミックス』#3(『ミステリーDX』連載)
とりあえず立ち読みで確認。
原作が『1200の密室で1200人が殺される』だったのに対し、コミック版では『JDCミナゴロシ』『365日で365人の探偵が殺される』という設定に改変されてますね。被害者への感情移入という面では正解かと。
前作『エキストラ・ジョーカー』で(あまりのアホらしさに)度肝を抜かれたアノ組織も絡んでるし、小説版とは完全にパラレルワールドとして突き進んでる模様。邪鬼が出たり○○さんが毒殺されたりと、部分的に『カーニバル』も取り込んでるみたいです。内容的には、今のところ( ゜д゜)ポカーン。
ひたすら探偵が出ては死ぬ展開の繰り返し。数十人も探偵が登場しながら、まがりなりにも「推理」を見せてるのは2〜3人だけ。ミステリじゃなく探偵萌え漫画として読め、ってコトでしょーか。
つまり夜叉萌え。(マテ『エキストラ』の文字通りエキストラなトリックが意外と面白かっただけに、『コズミック・コミックス』にも漫画オリジナルの魅力的な展開を期待したいところですが、果たしてどーなることやら。
さすがに今回の死者の中でも総代死亡は眉唾なんだけどナー。
『ブギーポップ』ランキングに便乗(笑)。私的ベスト5は……1:『エンブリオ炎生』
2:『パンドラ』
3:『ブギーポップは笑わない』
4:『夜明けのブギーポップ』
5:『ペパーミントの魔術師』
番外:『わたしは虚夢を月に聴く』(徳間デュアル文庫・ナイトウォッチシリーズ)
『エンブリオ』と『パンドラ』が双璧。正直言えば甲乙つけがたいんだけど……、イナズマとffの対決が
萌える……もとい文字通り燃える『エンブリオ』を敢えてトップに。
『パンドラ』は、6人の関係が『人間以上』を彷彿とさせたり、全作品の中で一番SF色が濃くて、激しく好みデス。
元祖『笑わない』はライトノベルの革命。血生臭いのに爽やかな読後感。
『夜明け』は助悪郎スケアクロウ、モ・マーダー、霧間誠一の男衆が魅力。羽原君もガンガレ。(笑)
『ペパーミント』は、お祭り騒ぎの陽気さと、狂騒が去った後の寂しさのギャップが印象的。ちなみに最新作の『ジンクス・ショップへようこそ』は暫定6位。
プロット的には『パンドラ』『エンブリオ』『ペパーミント』の骨組みをブレンドしてコンパクトにまとめた一品、って感じで、やや欲張りすぎかなぁ?と。
『カーニバル 一輪の花』
ついつい読了。気がついたら前言を翻してるし……。
文庫版は全面改訂というだけあって、ノベルス版(未読)発売以降の時事ネタがふんだんに取り入れられてるっぽい。
ただ、「犯罪オリンピック」が実現してしまった世界で「9・11」(言わずと知れたアメリカ同時多発テロ)を引き合いに出すのは、逆に嘘臭く感じられてしまうような……。
M教とA真理教の対比もそうだけど、無理に現実とシンクロさせると却ってリアリティが落ちるのでは?「偶然の連鎖による皮肉な悲劇」の組み立ても、書かなくても分かるところまで作者が丁寧に説明しすぎているせいで、やや興醒め。
似たようなテーマとして、最近『ブギーポップ・スタッカート』や『バッカーノ!』を読んでしまっただけに、よけい鼻につくというか。「一体ちゃん」は……もうダメぽ。俺は人類の「新化」に適応できません。
まだ漂馬や夜叉の方が萌えます。(マテ
『ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ』
某ブギー本(PINK.M『ブギーポップにおねがい!』)の『あずまんが大王』ネタから引用。
新刻敬 (ちよ)「でもいよいよ卒業ですね」
宮下藤花(大阪)「3年てあっとゆーまやなぁ」
宮下藤花(大阪)「敬ちゃんはずいぶん大きくなった」(敬「そーですか?」)
宮下藤花(大阪)「私はだいぶ人、殺した」
宮下藤花(大阪)「そんで 凪ちゃんは」
末真和子(よみ)「おい! 今の聞き捨てならねーぞ!」
(ちなみに榊さん=霧間凪。声も同じ浅川悠だね♪)
……このネタを地で行くように、『スタッカート』ではブギー大活躍。(笑)
とある女が”ジンクス”を操る奇妙な男と出逢い、二人で「ジンクス・ショップ」を開店。彼らの周囲には、様々な思惑と悪意を秘めたMPLS(特殊能力者)が集まり、死闘を繰り広げる……そんなオハナシ。
「偶然」であるはずのジンクスと、人の意志や運命といった「必然」?が、この物語では錯綜し逆転する。多くを望む者は、その欲望ゆえに自滅していく……。
貪欲な者には、残酷な死を。無欲な者には、幸福な死を。
執事の伊東谷さんは、紛れもなく今回のMVPだね。今回のキーパースン・末真博士と楢崎不二子は、「無自覚のまま”世界の中心”に立っている」ことで『パンドラ』の6人に近いかもしれない。
あまり人気ないみたいだけど、不二子さんは愛すべき素敵なキャラだと思う。ついつい他人に興味や好奇心を持って、何度失敗してもめげずに、お人好しであり続ける彼女は……今回初登場した女性キャラの中ではたぶん最年長なはずなのに、いちばん可愛い。(※あとの二人がスゴい性格だから、余計そう見えるのかもしれないけど)
伊東谷さんみたいな人に守られてきたから彼女の性格が育まれ、不二子さんがいたから伊東谷さんも「人間らしく」生きてこれたのだろう。
たとえ偶然でも、どんな意図があったにせよ、そこには立派な意味と価値が残る。台風の目が常に無風であるように、淘汰の果てに残ったのは……何も知らない「彼女」。
とうとう本格的にストーリーが動き出してしまうんだろうか?
『ジョーカー 涼』
どうにか読了。疲れ果てました。
これ以上は危険すぎるんで、流水作品を読むのは一旦ストップします……。以下、ネタバレを含む(と思われる)ので反転表記。アンテナで閲覧している方は、ご注意下さい。
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頭悪いなりに自分で解釈した「真相」と感想は、以下のとおり。
(↑盛大にハズレでした。御子柴さん、ご指摘ありがとうございます。
(さらに追記。『カーニバル 一輪の花』を買ってきて、袋綴じを読みました。
・現実と虚構の境界線は非常に曖昧なものであり、「登場人物」たちが認識している「現実」は、他の誰かから見れば「虚構」かもしれない。
……こんな感じで「究極のメタ小説」を実現しようとした、のかもしれない。 ただ、こんな風に作者の意図を好意的に解釈すればするほど、逆に疑問と矛盾は深まっていく。
たとえば、九十九十九の口癖である「謎など、ありませんよ。あるのは常に、論理的な解決のみなのです」という台詞。 だがしかし。
『コズミック』のように(どんなに常軌を逸したものであれ)真相と真犯人がハッキリ指摘できるケースならまだしも、『ジョーカー』のように「真犯人は誰でもいいのである」という「決して解けない謎に守られた」ケースにおいては、彩紋家事件のような「常識的なレヴェルに妥協した解決」など、何の意味もないのではないか?
さらに突き詰めれば、実は『ジョーカー』ってメガミステリ・メタミステリを装った痛烈なアンチミステリじゃないのか?……とさえ勘繰ってしまう。 こうした解釈は、率直に言えば「御大は自己矛盾と自己破壊に気づいてるのか?」という疑念につながるのだけれど。
もっと穿った見方をして、御大が全て承知の上で計算ずくで書いているとすれば、作中における御大の分身・濁暑院や九十九の扱いにも説明がつく。
……だとすれば。
……個人的には、『彩紋家事件』よりも「幻影城連続殺人事件」にこそ『イリュージョン』という題名が相応しい、とは思うのだけれど。
些細な余談になるけれど、作中で地の文に「ワルター・フォン・シェーンコップのような」という表現が出てきて、のけぞった憶えがある。 |
……こんな風に「世界」と「物語」と「書き手」と「読み手」の関係を徹底的に考えさせられた時点で、既に負けなのかもしれない。
案外、もっと考えが浅かったり深かったりするのかもしれないけれど……、それはそれで別段構わないと思うのだ。
『ジョーカー 清』読了。
……しまった。新本でもいいから『涼』を確保しておくべきだった……。
「概要」も、原作とコミック版とじゃ全然違うんですね。作中作とかミステリの三十要素とか、漫画では一言も触れられてないし。
つーか原作では超キーパースンな濁暑院氏に至っては、漫画だと「幻影城」へ来(以下検閲削除)だし。
コミック版は、ビジュアル化されたJDCキャラを目で愛でる為のモノと割りきったほうが良さそうですね。。。それにしても、作中で語られてる作家たちの悩みは辛辣で深刻。
作を重ねれば重ねるほど文章が荒れてくるのは、執筆ペースが速い作家の宿命なんでしょうか。
個人的には『コズミック』『ジョーカー』あたりの文章はツボなんで、これがとても『みすてりあるキャラねっと』の作者と同じ人間の文章だとは信じがたいんですけど。
『トップランド2001』,『トップランド2002』
文庫版『ジョーカー 清』、『トップラン』3〜6巻と一緒にブックオフで購入。
『トップランド2001』の表紙をめくったら、中身は『トップランド1980』だった。死にたい。
……シリーズ構成を知らなかったんで、『2002』の既刊リストを見るまではこれも御大一流のトリックなのか?などと疑ってました。おのれブクオフ。
そういえば以前にも、100円均一コーナーに置いてた『エル』をレジに持っていったら、実は280円の値札が付いててギャフンってコトがあったなぁ……。別の本屋だけど。
まだ読んでないけど、今の時点で白旗を揚げときます。
散々けなしておきながら、この作者とは波長が合ってしまったみたいなので。
創作姿勢とか執拗なまでのコトバ遊びとか、ツボにハマる部分が多すぎ。
漫画だけどココで紹介。
>小説で読むよりは時間の節約になるだろう……という、無駄な抵抗。
……逆効果ですた。
何じゃこりゃー!!??
細部が端折られてるだけなら構わないんだけど(※)、時系列的に『コズミック』と比べれば、死ぬ筈のないキャラがバタバタ死んでるヨ……。どうやら原作とコミック版はパラレル的な扱いになってるらしく、違いを確かめる為に結局は原作も読む羽目になってしまった。
魔城ガッデム。(※)
厳密に言えば構うんだけど。例えば、推理の過程が端折られてるせいで、竜宮の推理方法が十九のアレみたいに見えてしまうとか。
それでも「幻影城殺人事件」の概要だけは掴めたんで、良しとしますか。
ちなみに巻末のJDC名簿は必見。キン肉マンのザコ超人に匹敵するような、バカバカしい一芸探偵のオンパレードが見れるから。こうなったら、『ミステリーDX』誌で連載中だという『コズミック・コミックス』もチェキしてみようかなぁ……。(参考:■)
読者から公募したJDCの探偵も多数登場してるっていうし。ますますもって『キン肉マン』……?
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