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★瑠韻の書架〜Ruin's Bookcase〜★(2003年1月)

 このページには、暇を見つけて読書メモを綴っていく予定です。
 紙媒体の「本」だけでなく、ネット上のテキストも含める方向で。

※ 過去ログは▲トップページ▲経由でどうぞ。


 [2003/01/25]

 『美少女楽園 妹と少女たち』

 「イレギュラーエレクトロン」さんの日記を読んだらムラムラと欲しくなって、電車でGO。
 神保町の書泉ブックマートで、1階隅のアダルト向け文庫コーナーに平積みになってましたヨー。

 で、パラパラと流し読みしてみたんですが……、
 あらゆる意味でシスプリを知り尽くした究極のエロパロ小説です。全編通してゲラゲラ笑いっぱなし。
 大まかな内容は前掲した「イレギュラーエレクトロン」さんの日記に載ってますが、登場人物のネーミングやら性格づけやらシチュエーションやらカップリング(!)やら、ことごとく絶妙です。

 たとえば、「妹」たち(作中では義妹である「田崎凛子」=鈴凛を除き、すべて従妹という設定)の苗字が声優さんの苗字をもじっていたり。
 主人公に「綾人」と命名することで、「アヤにぃ」「綾くん」という絶妙な兄人称を実現してたり。
 そもそもメインストーリーが、まんま「お泊りイベント」乱交バージョンだったり。
 「可憐×衛」「咲耶×千影」「咲耶×衛」そして「女の子にモテモテな衛」とか「実はMの素質がある咲耶」とか「受けに回ると弱い千影、最後には総がかりで責められる」とか、同人・SSの王道的なシチュエーションやカップリングを余すところなく再現してたり。
 あと何気に可憐がサイコさん入ってたり。

 タイミング的に『リピュア』が影響してるのかどうか微妙なトコですが、鈴凛がマイシス扱いで無闇に優遇されてるってのもポイント高いですね。最初のシチュはアレ気味だけど、話が進めば進むほどラブラブになってくし。(笑)
 単にパクっただけじゃなくて、隅々までシスプリへの過剰で異常な愛情が詰めこまれてて、もーなんちゅーか家宝決定です。(子孫が見たら困ること間違いナシだけどな!)

 それから「えふすく日記」さんの1月22日付けログを読むまで気付かなかったんだけど……冒頭で主人公と別れる彼女って、眞深だったのカー!?Σ(゚Д゚lll)
 最後まで読めば、別れた理由に驚愕すること請け合い。

 ちなみに春歌と花穂はエピローグで軽く紹介されるだけなんだけど、そんなところまで手を抜かずにきっちりとパロってます。つーかノリノリです、作者。
 こうなったら作者の星野ぴあす氏に続編希望の声をぶつけるしか!!
 もちろんメディアワークスには内緒だ!!

⇒確信犯かよ!!(笑)

 なんか、コレ読んでたら『発情期 ブルマ検査』も欲しくなってしまいましたヨ。
 そっちは1997年度の日本トンデモ本大賞受賞作で、『新世紀エヴァンゲリオン』や格闘ゲーム諸々やらの詰め合わせパロディらしいけど。
 

 『人はなぜウソをつくのか』

 ブックオフで買い込んだ100円本の1冊。購入動機はたぶん『匣庭の偶殺魔』からの連想で、他意はない……と思う。(笑)
 自己防衛のためのウソ、逃避のためのウソ、無自覚のうちに自分自身すら騙すウソ……。時には『嘘も方便』ではあるんだけれど、やっぱりウソって痛いよなー、と再確認させられた内容だった。


 [2003/01/24]1人なのに『十三妹』とは、此れ如何に?

 ……読書家鞠絵ちゃんを真似してみました。(笑)

 『匣庭の偶殺魔』

 乱暴な例えは承知のうえで……「現代に甦った江戸川乱歩風幻想怪奇ミステリ」、というのが率直な印象。
 ミステリを読み慣れている人ほど騙されやすいかもしれない。
 そして最後の1行は痛烈なアイロニー。


 [2003/01/20]閑話休題。

 清涼院流水の本って……いろんな意味で欠陥だらけだけど、発想の奇抜さにかけては目を見張るものがあるんですよね。センスオブワンダーの塊というか。
 ……あるいは、『ソード・オブ・ソダン』や『デスクリムゾン』みたいなカリスマ的クソゲーのような愛すべき存在、と考えればいいのかも。


 [2003/01/19]

    ……で。なぜ『ユウ 日本全国全員参加テレビ新企画』まで手元にありますか?

 西尾維新『零崎双識の人間試験』(第1〜4話)

 ジョジョっぽい……というか、「ここ1〜2年でめっきりジョジョっぽくなった上遠野浩平」っぽい作風。
 双識お兄ちゃんの変態ぶりはディ・モールト良いですが。

 そういや各処のニュースサイトで『人間試験』更新の話題が紹介されてたけど、管理人さんたちはちゃんと『戯言遣い』シリーズを読んでるのかな? とか言ってみるテスト。

※『零崎双識の人間試験』閲覧には、アクロバットリーダーが必要。
 また、パソコンへの負荷が意外に重いようなので、可能な限りタスクを減らして動作を軽くしてから開くことをオススメします。

 京極夏彦『どすこい(仮)』

 これも図書館で借りてきた、おバカなパロディ小説集。京極堂シリーズからは想像もつかないほどハジけまくってます。
 中でも『すべてがデブになる』は、森博嗣の『すべてがFになる』を踏まえたうえで読めば爆笑必至。
(元ネタを知らなくても、文中にねじ込まれたしりあがり寿の4コマ漫画とか、椎坂さんの狂暴なツッコミとかで十分に笑えるけど)


 [2003/01/17]

 筒井康隆『天狗の落し文』

 仕事帰りに、行きつけの古本屋で本日発売のチャンピオンを買った。
 千円札を出してお釣りを受け取りながら、ふとレジ前に目を留めたら、この『天狗の落し文』が置いてあった。

「アイディアが溢れすぎる天才作家は、ついに決意した。
 「盗用御自由!」
 前代未聞の新形式文学か? 絢爛豪華なネタの玉手箱か?
 全356編+∞、文学史上初の使用権フリー短編集!

 ……激しく魅力的なオビの煽り文句に、迷うこと数秒。
 裏表紙をめくっても値段は書いていない。栞か何かに記してあるのか?と、ページをめくったり本を裏返したりしていると、いつもは寡黙な店主が声をかけてきた。

「表紙が少し汚れてるから、おまけしますよ」
「……幾らですか?」
「700円のところ、500円で」
「………………」

 ぐらっと揺れた心へ畳み掛けるように、店主はこちらの目をのぞきこんで。

「イキますか?」

 ……イキましょう。
 ついさっき受け取ったばかりの釣銭から、500円玉を差し出す。
 本の虫みたいな店主が覗かせた「商売人の顔」を垣間見ることができて、一杯食わされたような愉快な気分だった。

 ……ショートショートから2〜3行の一発ギャグまで、多彩で多岐にわたるネタに溢れた本書だが、たまたま印象に残ったフレーズを引用してみる。

「トンネルを抜け出て、トンネルに入る僅かの間に見える谷間の村。
 列車の乗客にとっては五秒の村。村の歴史は千五百年。」

 「彼我の認識の差」を端的に示す、含蓄に富んだ言葉だと思った。

 清涼院流水『エル 全日本じゃんけんトーナメント』

 図書館へ本を返しに行ったら偶然見つけてしまったので、出来心で借りてしまいましたヨ……。さすがに『ジョーカー』や『コズミック』は思い留まったけど。

 ……え〜と、「御大の作品にしてはマトモ」なんですか、これが?
(以下400文字ほど削除)

 種明かしまで読み終えたら、なんかムカついた。

 巻末のメイキングにはホロリときましたが。


 「それもまた、一つの十全。」[2003/01/15]

 西尾維新『サイコロジカル(下)曳かれ者の小唄』

 ……復活!(笑)

 上巻やシリーズ既刊の感想の続きは、また後で書くとして。
 『曳かれ者の小唄』を読み終えたら、ぱぁっと気分が晴れやかになった。我ながら単純。

 戯言遣いシリーズは、ミステリとしては比較的オーソドックスなトリックが多用されているものの、巻を追うごとにトリック自体が話の中に占める重要度が低下している、ように思える。
 たとえば3巻『クビツリハイスクール』では、わざわざ袋綴じの「密室本」という体裁をとっているにも関わらず、「事件」の終息までは真相が語られず、まったくの部外者が事件解決後に僅か1ページ足らずで密室トリックを暴いてしまう
 そして本巻では、もはや密室殺人トリックの「真相」や「推理」すら、それ以上に重大な危機を打破するための方便にすぎないのだ。

 ここ最近ミステリばかり読んでいたおかげで、密室トリックはさておき「真犯人」の正体については上巻読了時に目星がつき、なおかつ的中していて嬉しかった。
 でも、本作では、そんなことはどうでもいい
 いーちゃんが今までのシニカルで「無為識」な態度をかなぐり捨てて、友と自分自身のために死力を尽くす……という決定的な変化に立ち会えたことが、清々しくて何よりも嬉しかった。
 あまりに青臭くて、あまりにロマンティックすぎるのかもしれないけど……、ヒネているようでいて真っ直ぐな、こんな物語は大好きだ。
 ……なるほど、それで2人のヒロインがあからさまに「青」と「赤」に象徴されてるのか!……と、独り合点してみたり。

 それから、前言修正。
 大泥棒「石丸小唄」、(・∀・)イイ!!
 再登場を激しく希望〜。

 ……もひとつ追記。
 哀川さんの「座ったまま跳躍」って、やっぱりツェペリさんなんだろなぁ……。(笑)
 あからさまなジョジョネタの中に、こーゆーマイナーなのも紛れてるところがまた好き。


 [2003/01/13]

 西尾維新『サイコロジカル(上)兎吊木垓輔の戯言殺し』

 まだ上巻しか読み終えてない時点で「感想」を述べるのは早計だと思うけれど……、
 へこんだ。

 『戯言使い』シリーズの中では2作目の『クビシメロマンチスト』が飛び抜けていて、1・3作目『クビキリサイクル』『クビツリハイスクール』については『そこそこ面白いが他人には奨められない』という印象だった。
 ところが4作目にきてようやく、これまでの3作によるエピソードの積み重ね自体が重要な意味を持ちはじめてきたことが実感できて、また見方が変わった。

 「ミステリ」ではなく「新青春エンタ」と称されている、このシリーズは。
 思考能力や知識は遠く及ばないにしても、語り手の「いーちゃん」に少なからずシンパシーを感じるかどうかが、このシリーズにハマれるかどうかの境界線になるのではないか?と思う。
(トリック自体は意外なほど正統派すぎて添え物的だし、萌え小説として読めば意図的か無意識か「作り物っぽさ」が目について素直にハマれないので)

 『クビシメ』において、「人間失格」零崎人識や「人類最強」哀川潤といった超人的な存在よりも、はるかに化け物じみた存在として描かれた「いーちゃん」。
 人嫌いのくせに人と関わらずには生きていけない「いーちゃん」。
 またもや自意識過剰を承知で言うなら、彼は他人のように思えなかったのだ。

(この項、つづく)


 [2003/01/07]

 中島 敦『山月記』

 久々に読み直したら涙が止まらなかった。そーゆー人種なんです、私は。


 [2003/01/05]

 公野櫻子『シスター・プリンセス ゲームストーリーズ』1・2

 遅まきながら読了。まも……(´Д`;)

 渡辺浩弐『ひらきこもりのすすめ(ネット版)』

 『ネット依存症という名の病魔』の対極に位置するテキスト。
 とは言っても、両者が対立・矛盾するわけではない。『依存症』のほうは考えなしにズルズルとハマり続ける危険性を訴え、『ひらきこもり』にはネット環境を創造的に活かすためのヒントが提示されている。

 個人的に強い興味を覚えたのは、「チップ制度っていいと思うよ」から始まる、「コンテンツに対して、受け手が自由に価値を決め、その提供者に自由意志で代価を支払う」というビジネスモデルの話。

 「眞深16歳」には書きそびれたのだけれど、自分も、キャプやコピー全盛の現代において「オタクがモノを買う」理由は、純粋に「モノへの対価」だけではないと考えていた。
 クリエイターへのお布施や資金援助としてモノを買う人もいれば、購入という事実をもってファン意識の表明・あるいは自己のアイデンティティの証明にする人も、存外に多いのではないだろうか?
 渡辺氏の提案は、その更に先の未来を見据えているのだと思う。それでいて「食玩」を例示するように、形あるモノにこだわるタイプの人たちとの妥協点も忘れていないのだから凄い。
 ……彼のビジョンは、果たして現実のものとなるのだろうか?
 さしあたって、新書版『ひらきこもりのすすめ』の購入を、ネット版の対価に代えたいと思う。

 他に興味深かった話題は、

http://www.gtvnet.co.jp/watanabe/hiraki_06.html#h057

 今まで個人的には「ニュースサイト」の存在意義に懐疑的だったけれど、#57〜60あたり(上のリンク付近)を読んだら、
「ニュースサイト=DJ(データジョッキー、渡辺氏の造語)」
と考えれば良かったのか!と納得できた。

 それから余談。
 「先祖帰りする音楽」の項は、音ゲーの本質的な魅力を見抜いていて嬉しい。

 なお、「J-oの日記跡地」さんの1月1日付け日記に記された感想は必見。


 [2003/01/04]

 『本当は恐ろしいグリム童話U』

 ジル・ド・レ、「青ひげ」に続いて「ヘンゼルとグレーテル」にも登場。
 挿絵のグレーテルに萌え。
 「ブレーメンの音楽隊」「裸の王様」も、捻りが効いていて思わず苦笑。
 「幸福な王子」のアレンジはドラマティック。


 太田忠司『レンテンローズ』

 ファンタジックな要素を含んだ本格ミステリ。天広直人ファン以外にもオススメ。
 以前「イラストにだまされて購入」と書いたのは、2chラノベ板の名無し名に引っ掛けたジョーク。実際には騙されるどころか、最初に後書きを読んだとたん、作者の誠実さに惚れ込んでしまったほど。

 本編も人の心を癒し、困難に立ち向かう勇気を与えてくれる。激しく名シリーズの予感。
 2巻を買い逃したのが悔やまれる。
 もしドラマ化・アニメ化されるなら、「罪を咲かせる者」プリムラ役には堀江由衣を!(笑)


 [2003/01/03]

 あすか正太『総理大臣のえる サジはなげられた!』

 女子中学生総理・折原のえるが大暴れするシリーズ第5弾。今回は短編やショートショートにボードゲームまで入り混じった、全10編のバラエティ。それでいて、ちゃっかりメインストーリーも進展しているのだから侮れない。

 のえるのDQNぶりに磨きがかかって頭が痛いけれど、木佐先生や北条官房長官といった良識ある大人たちの活躍が光る。中でも木佐先生は、四巻あたりから別人のように「実はイイ奴」化してるような……。
 今回のベストは「さくら先生の人生相談」……題名に偽りなし。
 「世界征服ゲーム」と最終章の楽屋ネタにも爆笑。


 [2003/01/01]

 『ネット探偵かずやんの裏インターネット事件簿』

 コンビニで資料として購入。
 ネット詐欺やセキュリティ関連の話題が中心。


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